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去年までやっていた仕事。カタログ制作

私が携わってきた仕事の内容は大きく二通りあります。一つ目はアイデアを出して1から作っていく仕事、二つ目は決められたフォーマットに従って要素をうめていく作業。過去3年ほどは後者の作業系の仕事をメインにしてきました。


いわゆるカタログ制作だったのですが、あまり自分が経験してこなかった業界でした。それまでに経験したカタログ制作とは、仕事の進め方や求められていることが全然違い、慣れるまでは頭を悩ませ、たくさん絶望し、無能さを嘆き、多くの方々に助けていただきました。間違えないコツ、作業のスピードを上げるコツを体得していく過程が、この仕事の醍醐味だったと思います。仕事を通じて校正が得意な「几帳面な人」に出会えたことも財産となりました。


ちなみにカタログ制作で間違えずに作業スピードを上げる一番のコツは、慣れること。


そういってしまうと身も蓋もないですが、慣れることで間違えやすいポイントがわかって判断力のスピードが上がり、間違える回数が減っていきます。スケジュールの予測も出来てくるので、作業が多いときにはスタッフを補充するなどの段取りもしやすくなります。




カタログ制作は、何度も校正紙をやりとりするので、トラップだらけ。


たとえば、「卵焼き」という商品があったとしましょう。「卵焼き」という商品群で他にもバリエーションがあると、何度も「卵焼き」という文字が出てきます。そうすると統一表記には「卵焼き」が採用され、「玉子焼き」や「たまご焼き」という文字はすべて「卵焼き」と訂正していかなくてはなりません。校正するときは、一文字、一文字を丁寧に見ていきます。校正の達人ならば、1文字だけのフォント違いでも発見します。まさに間違い探しの職人。(私はそこまで達人の域には達することができませんでしたが…)

統一表記に合わせるといっても、ただ自動的に「卵焼き」と変換するのではありません。「玉子焼き」という文字を発見した場合は、元の原稿や資料をチェックして正しい表記を確認します。

元の原稿を見ても、資料を見ても「玉子焼き」と書かれている場合は、統一表記よりも原稿と資料を優先します。ただ、原稿や資料がそもそも間違っている場合もあるので、こうした不明点はクライアントに確認します。

間違い発見⇛訂正の段階で無駄に親切心を発揮しないこと。あれっと思ったときは原稿や資料をひっくり返す。クライアントに確認する。これ絶対。



当たり前を大事にして、コツコツと作業していく地道な作業。フリーランス歴7年目のタイミングで、今までやってこなかった、どちらかというと避けてきた仕事の声がかかったということも感慨深いです。苦手なことにも取り組みなさいという天の声だったかもしれません。



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